メールマガジンバックナンバー
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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2010年6月号
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はじめに・・・
6月号のメールマガジンが大変遅れてしまって申し訳ありませんでした。
引越し作業などで大変バタバタしてしまい、発行がずれこんでしまいました。
お陰様でようやく、引越し作業も落ち着いて、ほっと一息、という状態になり
ました。
(今月、「北海道のうまいもん」は都合によりおやすみさせていただきます。
すみません。)
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◎ 目次
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1.設備情報管理のポイント(第31回)
2.設備管理ニュース~月替わり企画~
3.エコニティからのお知らせ
・移転のお知らせ
・試用版について
・デモンストレーションの対応について
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1.設備情報管理のポイント(第31回)
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前回から設備情報管理を進める具体的な手順についてのご説明を始めました。
ベーシックな手順として
1)目的を決める。
2)仮説を立てる。
3)範囲を決める。
4)データを標準化する。
5)収集の手続きを決める。
6)利用の手続きを決める。
7)運用する。
8)レビューを行う。
を挙げ、そのうち「目的を決める」ということについてピックアップしました。
目的は特別なことではなく、普段感じている問題の解決、という視点で洗い出す
ことができます。
と、ここまでご説明してきました。
今回は、目的を踏まえた上で「仮説を立てる」という点について考えていきたい
と思います。
実は設備情報管理を行う上でこの「仮説を立てる」という点が、最も「キモ」
になります。目的をなぜ決めるかと言えば、
実は「仮説を立てる」ためだと言っても過言ではありません。
「「仮説」と言わても、どうしてよいかわからない。」
こんな風に思われる方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし、「仮説」とは特別なものではありません。
恐らく皆様も日常的に業務で使っています。
例えば、何か設備のトラブルがあった時、トラブルの原因がいつもすぐに把握で
きるわけではないと思います。そんな場合、闇雲に調べるのではなく、
「もしかすると、こんな理由でこのトラブルが発生したのではないか?」
と予想を立てて、調査することが多いのではないでしょうか?
これが、
・仮説(予想)→検証(調査)
という一連の流れです。
つまり、問題への原因と対処方法の予想を立てる、ということです。
私どもがここでご説明している設備情報管理でも、その方法をベースとして
考えていこうとしています。
それにしても、こんな回りくどいやり方を行っているのでしょうか?
「設備の情報管理を行えば、問題を解決(目的を達成)できる、ってことじゃな
いの?」
こんな疑問がでてきそうです。
一般的に、問題に対する絶対的な「正解」がすぐに見つかることはごく稀です。
そこで
「正解かわからないけれど、仮にこれを正解として考えたらどうなるか」
という「仮説」を立てることで、問題解決へのアプローチを行っていくわけです。
忘れられがちなのですが、設備情報管理自体は、問題解決の「正解」ではありま
せん。
あくまでも正解を支援する「手段」の一つでしかないのです。
つまり、回りくどくても「仮説」を立てていなければ、設備情報管理は道具
(=手段)として使えないということになります。
そんなの、当たり前だよ、という方も多いと思います。
しかし、私どもが「設備管理の匠」についてご説明させていただく際、
「「設備管理システム」を導入すれば、問題が解決する」
と考えている方も少なくありません。
このことから想像すると、普段の業務上では「仮説」を立てて作業を進行する
人でも、設備情報管理(設備管理システム)では、「仮説」を立てるという作
業をすっ飛ばして、問題からダイレクトに解決(正解)、というプロセスにな
っている可能性があるように思います。
では、もう少し具体的に例示しながら考えてみましょう。
・設備故障が頻発しているので、できるだけ故障を減らしたい。
こんな問題を考えてみます。
この問題に対して仮説を立てる場合、最初から設備情報管理を意識する必要は
全くありません。
逆に、幅広く仮説を立てることが必要です。
・ある設備で故障が発生した後に、同種の設備で同様の故障が発生しているの
ではないか?
これは、水平展開を十分に取ることで解決できるのではないか?
・作業員のスキルが十分でないために、設備のセットアップや、
メンテナンスに問題があるのではないか?
これは、作業員のスキルアップを図ることで解決できるのではないか?
・事前に交換作業を行っていれば避けられた故障なのではないか?
交換作業をより頻繁に行うことで、故障が避けられるのではないか?
他にも状況に応じて、仮説は色々とあり、複合的な内容も出てくると思います。
ただ、いずれにせよ問題に対して、
「原因は○○で、△△によって解決できるのではないか?」
というアプローチで、考えてみる、ということが重要です。
これが、その時点で本当に正解であるかどうかというのは、それほど重要では
ありません。
それでは、続きはまた次回とさせていただきます。
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2.設備管理ニュース
~月替わり企画~
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今回は代表的な公共施設に対する、近年の長寿命化のながれをご紹介したいと
思います。
まさにその業界に身おいている方もおられる方にとっては、言わずもがな、
のことでしょうが、その他の業界の方にも参考になるかもしれませんので、
ご紹介いたします。
特に公共施設では予算削減の影響から、「新たに作る」ということよりも、
既存施設を維持管理によって長寿命化させること、そしてライフサイクルコス
トの適正な管理を重要視しています。
例えば、橋梁について、国土交通省は2007年に
「長寿命化修繕計画策定事業費補助制度」を策定しました。
地方公共団体が管理する老朽化が進む橋梁に対して、長寿命化のための修繕計
画を作り、遂行していくための支援を実施し始めています。
http://www.mlit.go.jp/road/road/area_support/syuzen_hojo/
同様に、下水道施設についても「下水道長寿命化支援制度」を
平成20年に策定しています。
http://www.mlit.go.jp/crd/city/sewerage/info/seido/080418.html
http://www.mlit.go.jp/crd/crd_sewerage_tk_000068.html
(改定内容)
いずれも、指針をベースにして長寿命化計画を策定することによって
補助金を交付する形にしているようです。
一方、環境省でも廃棄物処理施設について、平成17年度から
「循環型社会形成推進交付金」を創設しています。
その一環として廃棄物処理施設の長寿命化計画策定推進事業についても交付金の
交付対象に含めています。
http://www.env.go.jp/recycle/waste/3r_network/1_gaiyo/gaiyo_setsu.html
今年の春には、長寿命化の指針となる。
「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き」を作成しています。
(以下のURLの下の方です)
http://www.env.go.jp/recycle/waste/3r_network/7_misc.html
以上のように、国・地方自治体でも施設の長寿命化が非常に大きな課題に
なっていて、計画の策定と実施に対してお金をつけるようになってきています。
ただ、内容については劣化状況についての予測手法を具体的に提示するという
よりは、点検などによって状況を把握して、データベースを蓄積することで将
来の劣化予測に役立てていきましょう、という方向になっているのが現状です。
他の業界の方にも参考になる部分があるのではないでしょうか。
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3.エコニティからのお知らせ
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■移転のお知らせ
7月1日より、以下の住所に移転いたしました。
電話番号、メールアドレスなどは変わりませんので、
お問い合わせなどは従来通りお願いします。
〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町3-27-3 ガーデンパークビル4F
TEL:03-3865-1468
Mail:takumi@econity.co.jp
地図はこちらです。
http://www.econity.co.jp/company.html
以前の事務所とほとんど場所は変わっていません。
もし機会がありましたら、ご訪問ください!
■試用版について
「設備管理の匠」「点検管理の匠」両方の試用版ができました。
まだお持ちでなくてご希望の方は、
takumi@econity.co.jp
まで、ご連絡ください。
■デモンストレーションの対応について
エコニティでは、「設備管理の匠」デモンストレーションの依頼に随時対応し
ています。
ご希望の方はご連絡下さい。
<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
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■□エコニティについて■□
(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!
URL:http://www.econity.co.jp
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
編集責任者:吉村
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