メールマガジンバックナンバー

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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2012年8月号
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 ◎ 目次                
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1.設備情報管理のポイント(第55回)
2.設備管理の匠Q&A
3.エコニティからのお知らせ
4.編集後記



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  1.設備情報管理のポイント(第54回)
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前回は、設備管理業務の中で、なぜ「情報の重要性を意識できないのか?」、
ということをご説明してきました。
設備管理業務に限ったことではなく、一般に

「情報は作業(業務)の中に埋もれる」

という傾向にあります。
つまり、忙しいと情報管理を忘れる、もしくは怠ってしまう傾向にあり、その
状況が続けば続くほど、情報が増えていくという悪循環が発生します。
ただ、業務上情報は必要なので、どこかでつじつま合わせをしていく必要があ
ります。
ちょっと違う分野ですが、営業を例に考えてみるます。
営業では顧客情報の管理が重要です。ただ情報は「道具」なので、目的である
売り上げをあげることに目が向きがちです。そのため、体系的に顧客情報が管
理できていないことが多かったと思われます。
では情報をどうするかと言えば、実は人間の頭の中で顧客情報を記憶し、処理
しているのです。
設備管理でも、似たようなことが発生し、人の頭にあるノウハウで情報処理を
カバーしているものと思います。

なお、営業の場合、状況が変わりつつあり、効率性を求めるために近年、体系
的な情報管理がクローズアップされています。
CRM(Customer Relationship Management)システムの導入が急速に増えてい
るのはその一つの表れだと思います。

こうしたお話しをさせていただきました。

さて、設備管理分野の場合、営業に比べてさらに、「情報の重要性を意識でき
ない」大きな理由がもう一つあると考えられます。
それは、業務上構造的に発生することです。

いったい、どういうことでしょうか?

結論を言ってしまうと設備管理業務は、

・保守的

になりがちだということです。

「情報の重要性を意識できるかどうかと、どんな関係あるの?」

こんな声が聞こえてきそうです。
実は直接的には関係ありません。ただ、結果として大きな要因になってしまう
のです。
詳しく解説します。

ここで使っている保守的という言葉をもう少しわかりやすく補足すると、

・過去のやり方を踏襲する傾向にある

ということです。

「うちの会社では、そんなことはないよ」

このように感じる方も多数いらっしゃると思います。
もちろん、組織によってバラツキはあります。しかし業務の構造上そのように
なりがちなのです。

まず、設備管理業務を評価する場合、ほとんどが

・減点主義

で

・加点主義

ではないと思います。
つまり、エラーなく遂行できることが重要だということです。新たな取り組み
を行った場合、それがうまくいってもそれほど評価につながりませんが、失敗
すると大きな問題になり、別のところで挽回するのは非常にハードルが高くな
ります。

一方、営業の場合、加点主義であることが多く、例えば新たな取り組みをした
場合、ある顧客で失敗したとしても、別の顧客で大きな成果を上げればプラス
の評価になる可能性があります。

従って、設備管理業務では、これまでのやり方が概ね問題がなかったら、その
やり方を踏襲する傾向は高くなります。

その他に、「知識主義」より「経験主義」という要因も考えられます。
設備管理業務では、新たな知識を吸収して問題への対処する、というよりも、
これまでの経験の積み重ねによって問題対処することが比較的多い、というこ
とです。

例えば、ソフトウェアの業界では新しい技術がどんどん出てくるため、「経験
主義」が有効でない局面が非常に多くなります。
設備管理業務でも新たな知識は必要ですが、一方で5年10年、場合によって
は数十年使い続けている設備もありますので、経験が非常に重要になります。
従って、これまでのやり方を続ける傾向が、やはり強くなります。

さて、なぜ「情報の重要性を意識できないのか?」という問題に立ち戻って考
えます。
保守的である、ということ自体は「情報の重要性を意識」するかどうかとは、
関係はありません。
ただ設備管理業務は、そもそも設備をきちんと動かすことが目的です。情報を
活用することを意識しなければ業務が回らない、ということはありません。
特に昔は、情報管理の有効な手段自体限られていました。そのため必要な情報
を、頭の中で処理せざるを得ないことが多かったと思います。

結果として、いったんそのようなDNAが組み込まれてしまうと、業務の構造が
「保守的」であるために、時代を経てもなかなかやり方が変わっていかない可
能性が高い、と考えられるのです

つまり、保守性が、「情報の重要性を意識できない」大きな要因になるのです。

「自分たちは情報管理はあまり必要ないよ」

と、考えているとしたら

・実は頭の中で情報処理をカバーしている
・これまでのやり方をあまり変えたくない

こうした要因が背景にあるのでは、と思われるのです。


では、今後も同じなのでしょうか?

最近はコスト削減圧力がより一層高まっています。
また、ベテラン技術者がどんどん減っています。

こうした中で業務のやり方を変えざるを得ない、と考えているご担当者様が多
くおられることを見聞きしています。

一方で、情報技術の進歩は早く、情報活用の土台は整ってきています。

営業の事例に比べて、舵を切るには時間がかかると思いますが、設備管理の中
で、情報管理が占める位置は確実に大きくなるものと思います。

では、そうした状況を踏まえて、情報管理のメリットは何か?次回から考えて
いきたいと思います。



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  2.設備管理の匠Q&A
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Q.「設備管理の匠」「点検管理の匠」から設備台帳、メンテ台帳、点検台帳が
出力できると思いますが帳票フォームは固定ですか?

A.最近、このような質問をまた受けましたので、この場でも解説をしたいと思
います。
現在「試用版」でご覧いただける帳票フォームは、基本的に固定です。
ただ、お客様によっては

・今使っている様式を使えないか?
・いくつかのフォームを使い分けたいのだが?

というご要望をお持ちの方も多数いらっしゃると思います。

その場合、お客様がExcelで作ったフォームにデータを出力するオプションが
あります。それが、

「保全・故障報告書作成」(設備管理の匠のメンテナンス履歴を出力)
「点検報告書出力」(点検管理の匠の点検データを出力)

のオプションです。
お客様が自由にExcelで報告書を設計できるので、今使っている様式をそのまま
あてはめたり、修正したりすることが簡単に可能です。
また、いくつかのフォームを使い分けることもできます。
現在対応しているのは、

・設備管理の匠(「保全・故障報告書作成」)
 ⇒一つの保全、故障の内容を所定の帳票に出力
 ⇒複数データをまとめて出力できる機能(日報、月報など)を開発中

・点検管理の匠(「点検報告書出力」)
 ⇒ある日の点検結果を報告書に出力(日報)
 ⇒ある月の点検結果を報告書に出力(月報)

なお、来月上旬ごろから、それぞれ試用版でもお試しできるようにする予定で
す。
資料をお持ちでない方、ご興味のある方は資料をお送りいたしますので、お問
い合わせください。
デモの対応なども承ります。


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  3.エコニティからのお知らせ
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■お盆期間の営業

エコニティでは特に決まった休業日はなく、通常通り営業しております。

■点検管理の匠PDAのアンドロイドタブレット版

従来のPDAの代わりに「Android」のタブレットで入力できるようにするバージ
ョンを開発中です。今月末頃リリースを目標にしています。
9月以降、デモ対応を受け付ける予定ですのでご興味のある方はご連絡くださ
い。

■運転時間管理オプションについて
運転時間の取込、運転時間に応じた警告の表示などを行う機能を近日リリース
する予定です。
まだ対応が遅れていますが、後日ホームページ上でご案内いたします。


■ご導入前のデータ作成について

最近、
「導入前だがサンプルデータを作成してもらえるのか?」
というお問い合わせが増えています。

お出ししている試用版はあくまでもサンプルです。
御社の管理形態やデータに合わせて項目名を作成し、Excelの一覧表のデータ
をいただければ、40台程度までの範囲であれば御社用のサンプルデータを作
成いたします。

詳しく聞きたい方はお問い合わせください。


■デモンストレーションの対応について

エコニティでは、「設備管理の匠」デモンストレーションのご依頼に随時対応
しています。
ご希望の方はご連絡下さい。

<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

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  4.編集後記
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ロンドンオリンピック、今まさに佳境ですね。(全く関心のない方ごめんなさ
い)結構夜更かししながらテレビを見てしまうことも多く大変です。。。
ところで、オリンピックに限っては、普段全く見ることもないスポーツに思わ
ず見入ってしまうことも多いのですが、ふと、なぜなんだろう、と考えました。
やはり、「4年に1度」しかない場である、ということが大きいのかな、と思い
ます。
4年というと短いようで、やはり長い。いま、ここで出場できても、次の4年後
はどうなるのか全く分からない。だから、今ここに懸けるんだ。
という、選手たちの真剣な思いが、画面越しに伝わってくるような気がするの
です。
普段の大会も真剣勝負だと思いますが、今しかないという悲壮感が物語性をよ
り強くしているように思うのです。

本当に今回は四方山話になってしまいました。すみません。

※今月は「北海道のうまいもん」はお休みです。


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■□エコニティについて■□

(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!

URL:http://www.econity.co.jp

Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

編集責任者:吉村

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