メールマガジンバックナンバー
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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2013年2月号
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◎ 目次
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1.設備情報管理のポイント(第61回)
2.点検管理の匠タブレットPC版新機能追加
3.エコニティからのお知らせ
4.編集後記
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1.設備情報管理のポイント(第61回)
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前回は「情報へのアクセスの改善」の「間接的コスト」の話をさせていただき
ました。
「間接的コスト」とは、設備故障時などに情報へのアクセスが遅いことによっ
て復旧時間をロスした場合、その時間のロスによって増大するコストのことで
す。
「情報アクセスの改善」によって、直接改善される作業人件費のようなコスト
ではありませんが、間接的に影響があるコストです。
多くの場合、間接的コストには突発的な設備の故障や異常が関係します。
従って、間接的コストの算定には、設備ごとに発生する故障の結果を様々な側
面から考えなければなりません。
しかし、それは非常に複雑な作業です。
では、どのように「情報アクセスの改善」によるメリットを考えたよいのでし
ょうか?
というところまでお話をさせていただきました。
さて、前回までのお話の通り、間接的コストをキチンと見積もっていくと、
膨大な時間と手間がかかります。
「設備ごとの故障の結果を把握するなんて、とてもできないよ!」
という方は大変多いと思います。
しかしこの場合、間接的コストを詳細に把握することが目的ではありません。
あくまでも「情報アクセスの改善」によるメリットがあるかないか、を考える
ことが目的です。
そのため、「アバウト」な見込みで、私は十分だと思います。
そもそもメリットが出るかでないかは、実際にはいろんな要因によって左右さ
れるものです。
その誤差を考えると、事前に推定したメリットの見積もりが完全なものである
かどうかは、それほど意味がありません。
ですから、サンプルを抽出しメリットを推定するという方法で問題がないと思
われます。
サンプルの抽出方法は2通り考えられます。
1)故障時に発生する間接的コストが大きそうな設備と、故障頻度が多い設備
をサンプルにする。
2)ランダムにサンプルを抽出する。
どちらも、抽出したサンプルは間接的コストをある程度精査します。
サンプル抽出の考え方は次の通りです。
まず、「1)」の場合、
・故障時に発生する間接的コストが大きい
・故障頻度が多い
この内容でマトリクスを作って、対象設備全体の上位の10~20%程度の設備を
抽出します。
故障頻度などは厳密にデータを取っていないことも多いと思います。
その場合、「年3回」「年1回」「2年に1回」「3年に1回」など主観的に目安を
作ってプロットしてみます。
故| |
障| | A
頻| |
度|______|_____
| |
| | B
| |
| |
|____________
故障の影響度
このマトリクスのどこから抽出するかは、考え方によると思いますが、
おおむね「A」「B」近辺からのからの抽出となると思います。
サンプルを抽出して影響コストの精査が終わったら、影響によるコストをそれ
ぞれの設備で見積もります。
そして、次の計算式でメリットを求めます。
項目E:間接的コスト(\/時間)
項目F:故障発生確率(/月)
項目G:現在の1回あたりの情報探索時間(時間)
項目H:情報管理実施後の想定される1回あたりの情報探索時間(時間)
項目I:1台あたりの間接的コスト改善による予想金額(/月)(メリット金額)
◎I=(E×F)×(G-H)
これで1台あたりのメリット金額が求められます。
抽出した設備台数だけ同じ方法を繰り返し合計した金額が、月あたりのメリッ
ト金額、ということになります。
次に、「2)」の場合です。
まず、故障しても明らかに影響が軽微だと判断される設備をあらかじめ除外し
ます。
そのうえで、残った全設備からサンプルを抽出して、そのサンプルで計算しま
す。
サンプルの抜き取り方法は、無作為抽出などの手法を利用します。
標本数は誤差をどれくらい見込むかにもよりますが、対象全設備の10%程度
抽出すればよいのではと思います。
(必要があれば、サンプリングの手法で計算をしてください)
その上で1)と同様に1台あたりのメリット金額を求めます。
◎I=(E×F)×(G-H)
そして、サンプル数すべての「I」を合計し、合計値をサンプル数で割って平
均値を求めます。
最後に、平均値をサンプルをとった母集団の全設備数で掛けて、全体の金額を
求めます。
こうして出した、月あたりの間接コストの総メリット金額を「J」とすると
以前の初期コストの回収式に当てはめて、
項目A:これまでの情報探索時間(/月)×人件費(/月)
項目B:情報管理実施後の想定される情報探索時間(/月)×人件費(/月)
項目C:設備情報管理運用にかかるコスト(/月)
項目D:設備情報管理導入にかかる初期コスト
◎D÷(A-B-C+J)
となります。
Jの見積もり方次第で、初期コストの回収時間が随分違ってきます。
以上のように、「情報へのアクセスの改善」によってメリットが出るのかどう
かの判断・判定は、ある程度定量的なコストの問題としてとらえることができ
るのです。
次回は、実際に運用開始してからの「情報へのアクセスの改善」のチェックに
ついて簡単にお話しをした後に、次のテーマに移りたいと思います。。
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2.点検管理の匠タブレットPC版 試用版リリース
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ご要望がありながら大変お待たせしていたのですが、ようやく、「点検管理の
匠タブレットPC版」試用版をリリースすることになりました!
試用版は、弊社で作ったサンプルデータを利用して、タブレットPC上で「点検
管理の匠確認いただけるという内容になっています。
現在のところ、残念ながら「点検管理の匠」本体との連動は取っていません。
「Google Play」よりダウンロード可能で、ダウンロード後、タブレットPC上
でインストールしてご利用いただきます。
ご利用条件は以下の通りです。
・Android OS4以上
・7インチタブレット(解像度:1024*600、1280*800)
※7インチタブレット以外でも有る程度動作はすると思いますが、画面が最適
化されていないために、見た目に問題が生じることがあります。
1)ダウンロードサイトへの接続
インターネット上で「Google Play」に接続したのち、「点検管理の匠」と検
索して下さい。
試用版のダウンロード画面につながります。
2)ダウンロードとインストール
ダウンロード後、基本的には自動的にインストールが開始します。
もしインストールされない場合にはお問い合わせください。
3)利用方法
インストール後、歯車の形の「点検管理の匠」のアイコンができますので、
ダブルクリックして起動して下さい。ユーザー名「admin」、パスワード
「admin」でログインして下さい。
※サンプルの画像も一緒にインストールされます。
※背面カメラが付いている機種であれば、写真撮影を試すことも可能です。
ご不明点はご連絡ください。
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3.エコニティからのお知らせ
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■デモンストレーションの対応について
「設備管理の匠」「点検管理の匠」デモンストレーションのご依頼に随時対応
しています。
ご希望の方はご連絡下さい。
WEB経由のオンラインデモンストレーションも実施しています。
<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
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4.編集後記
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1月の首都圏での大雪の時、当初の天気予報ではそれほど積もらないだろう、
という予報でした。ところがふたを開けてみると、記録的な大雪。
一方、2月にはいって、同じような気圧配置だから、大雪警戒、という予報が
出てことで首都圏のJRは間引き運転をしました。
しかし実際は、それほどの雪にはなりませんでした。
精度が上がったと言われる天気予報も、まだまだなかなかうまくいかないこと
も多く、これは仕方のないことです。
ただ、ちょっと興味深いのは、不確定な場合、より悪い方に(この場合雪が降
ること)予測するか、よい方に予測するかということです。
1月はよい方に予測し、2月は悪い方に予測しました。
それぞれで、予報が外れたことで影響があったのは間違いないのですが、結果
としてどちらが良かったのでしょうか?
こういうときにリスクマネジメントの考え方を使うと、予測の仕方も違ってく
るかもしれません。
単に予測精度の問題だけで予報を出すのではなく、判断に迷う場合にはより、
リスクの低い方の予報を出す、ということです。
もちろん、現実的に天気予報でこれをあてはめるのは、なかなか難しいとは思
いますけれども、リスクマネジメントも、いろんな場面でまだ適用可能性があ
るのではないかと思いました。
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■□エコニティについて■□
(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!
URL:http://www.econity.co.jp
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
編集責任者:吉村
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