メールマガジンバックナンバー

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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2015年5月号
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 ◎ 目次                 
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1.設備情報管理のポイント(第84回)
2.お取り寄せチャレンジ(番外編)
3.エコニティからのお知らせ
4.編集後記

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  1.設備情報管理のポイント(第84回)
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前回は、設備情報管理の「保全計画の支援」というテーマの「予測」の話に関
連して、「定量的な分析」のための技法についてお話をしました。

定量的な分析データを利用して「意識が及ばないところを可視化する」場合、
データの精度が重要になります。
データを眺めて経験や勘を働かせようとしても、そのデータ自体が誤っていた
らほとんど意味がなくなるからです。
そのため、データ管理の手順をきちんと考えることが必要になります。
管理手順の一例として

1)目的を決める。
2)仮説を立てる。
3)範囲を決める。
4)データを標準化する。
5)収集の手続きを決める。
6)利用の手続きを決める。
7)運用する。
8)レビューを行う。

という方法を以前お話ししました。
その中でも、「目的と仮説」をきちんと設定すること、そして比較ができるよ
うに「データの標準化」を行うことが必要だ、ということをご説明しました。

今回も、前回のお話をさらに進めていきたいと思います。

では、「予測」という観点から考えて、設備情報管理では、どのようなデータ
が主に分析の対象となるのでしょうか?

大きく分けると、次の3つです。

・頻度データ
・コストデータ
・測定データ

一見すると、非常になじみ深いもので戸惑うことはないと思いますが、それぞ
れについてもう少し考察を加えていきたいと思います。

◎頻度データ

設備に関わるある事象が何回発生したのか、というデータです。
定量的な分析をする場合には、このデータが土台になることが多くなります。

代表的な例を挙げれば、故障の回数です。
故障の回数が、後ほど解説する故障率、MTBF、MTTRの計算をする場合の基礎に
なるのです。

また、次のような区分けで頻度を考えることもできます。

・PM(予防保全、CM(改良保全)を含む)
・BM(事後保全=故障とその対応)

ご存知の通り、PMは点検、清掃、調整、定期部品交換、分解整備、改良工事な
どが含まれています。
BMは突発故障対応、ということになります。

一般的に、PMを増やせば、BMは減っていく、と考えられます
また、BMが増大していく場合、機器が摩耗期に入ったと考えられます。
つまり、PMやBM頻度データを把握できていれば、

「PMを増やすことでBMが減るかもしれない」

といった、仮説や予測がたてやすいということになるのです。
そして、その予測精度を上げていくためには把握する頻度の種類を精密化して
いく、ということになります。

このように、頻度は大変重要で、把握したほうが良いデータです。
ただ、頻度データを取り扱う場合の注意点もあります。

・レベルの差
同じ故障でも、チョコ停レベルのものと、1日以上停止してしまう重大故障とで
は同じ1回とカウントするには無理があります。
故障のレベルが違っているからです。
そのため、的確な分析を行うため頻度の種類を区分けしておくことも必要にな
ります。

・発生頻度の少なさ
故障の中には、発生頻度が非常に少ない場合もあります。
少なければ定量的な分析を行うことが難しくなります。

例えば同型の機器があれば、同型の機器の頻度データを合わせて分析するほう
が良い場合があるということです。
そのような分析を行いたい場合、AとB二つの機器が同型であるというデータを
あらかじめ設定しておかなければなりません。

・条件の違い
機器の利用条件により、全く故障の頻度が変わってくる場合があります。
同一の機器であっても、時期によって処理量や負荷の程度が違ったりしている
と、故障頻度にも影響を与えることがあります

条件の違いをどこまで念頭に置くかで、分析のやり方も変わってきます。

・データのダブリ
これは、純粋にデータの作り方の問題です。
例えば、同じ一連の作業でも、記載上の理由から記録にダブって残されてしま
うことがあります。
例えばAさん、Bさんが二人である機器の部品交換作業をしていた場合、その作
業記録を残す場合、二人がその作業を別々に記載することがあります。
それがわかっていないと、その保全作業をダブルカウントしてしまう可能性が
あります。

管理対象が「機器」になっていないとこうしたことが起こりやすいので、注意
が必要です。


少し中途半端ですが今回はここで終わります。
次回は、「コストデータ」「測定データ」についてお話しします。



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  2.お取り寄せチャレンジ!
    (番外編)
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今回は、お取り寄せチャレンジの番外編です。
というより、お取り寄せに失敗してしまいました・・・・。
大変申し訳ありません。
お取り寄せをしたつもりが、届かなかったのです。

今回は、その顛末を簡単にお話しします。

もともと、「石垣牛ハンバーグ」にする予定でした。
ある大手ショッピングサイトに出店しているお店で、注文を行ったのです。

注文の際、日付指定もできたので、「このくらいで食べたいな」という日付を
設定しました。これを、早めの期日に設定しなかったのが第一の失敗でした!

大手ショッピングサイトをご利用された事がある方はご存知かと思いますが、
注文するとすぐに自動返信で、注文受付の連絡が来ます。
今回も、そのメールはきちんと確認していました。

「よしよし、無事に注文が終わったな!」

しかし、ここで油断したのが、第二の失敗です。

よく、お取り寄せ品の在庫がない場合、何らかの理由で指定期日に間に合わな
い場合には、メールで連絡が入ると思います。
しかし、今回は「何も連絡がなかった」のです。
何も連絡がないのを、
「便りがないのは、よい便り」
とばかりに、問題ないと思い込んで放置してしまったのです。

そして、到着予定当日・・・・。

自宅に帰って、確認してみると

「ええ、届いていないの?」

慌てて、そのお店に確認をしてみたところ、

「弊社システムのエラーにて、ご注文を確認できていませんでした。」

という返答が・・・。
注文は1週間も前なのに、システムエラーということはないだろう・・と思い
つつ、もう後の祭りでした。

届く日数を考えるとちょっと今回の原稿に間に合わない状態だったのです。

考えてみれば、通常、出荷準備ができたらショップから連絡が届く事が多いで
すよね。
ただ、そうした連絡がないショッピングサイトもたまにあるので、不安に思っ
たらちゃんと確認しなければならないということが、よくわかりました。

しかし、そもそも注文確認の自動返信メールには

「あなたの注文を受け付けました。」

なんて書かれていたんですけどね・・・・。

というわけで、今回は失敗談となりました。
ショッピングサイトを利用するときには多少余裕をもって、情報もきちんと確
認しましょう!



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  3.エコニティからのお知らせ
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■「点検管理の匠」タブレットPC版・「匠のメンテナンスタブレット」試用版
とタブレットPCのお貸出し

「点検管理の匠のタブレットPC版」「匠のメンテナンスタブレット」を自分の
持っているタブレットで試すことができないか」
というお客様は以下のURLよりダウンロードできます。

http://www.econity.co.jp/tenken/index.html#S5

http://www.econity.co.jp/setsubi/trial.html#tab_maint

(GooglePlayに登録されているので「点検管理の匠のタブレット」「匠のメン
テナンス タブレット」で検索していただいてもかまいません)

対象機種は、解像度1024×600、1280×800の7インチタブレット、
AndroidOS3.2以上です。
画面崩れはありますが、上記解像度をほぼ満たす、AndroidOSのスマートフォ
ンでもご確認は頂けると思います。(動作保証はしておりません)

試用版で入力したデータと連動させたいお客様は資料請求をお申し込みくださ
い。(資料請求のCDの中に、接続方法の記載があります)

※タブレットや高解像度のスマートフォンがない場合、タブレットPCをお貸出
しにも対応しています。ただし、台数が限られておりますので、貸出中の場合
にはご容赦ください。



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4.編集後記
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最近、火山のニュースを見ることが増えています。
気になって、ちょっと調べてみると全国で現在「レベル2(火口周辺規制)」
以上の火山が13もあります。(気象庁の情報)
箱根の問題などは、かなり話題になっています。
(本日、口永良部島で大噴火が起こっています)

平均的にどのくらいなのか、ということはよくわかっていないのですが、感覚
的には通常時より多いのだと思います。

東日本大震災以降、日本の地殻が変動期に入ったという説があちこちで聞かれ
ます。火山の活発化もその一環なのかもしれません。

火山の予知についてわかっていなことはまだまだ多いようなので、これが更な
る災害に結び付くとは言えないのですが・・。
ただ、いずれにしても、注意してみていかなければならないと感じています。


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■□エコニティについて■□

(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!

URL:http://www.econity.co.jp

ブログ:http://setsubitakumi.blog.fc2.com/

Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

編集責任者:吉村

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